今まで誰も教えてくれなかった人前で話す極意 〜年間330講演 プロの講演家が語るスピーチのコツ〜
- サンクチュアリ出版 (2017年5月17日発売)
うまいスピーチは魔法や才能ではなく、誰にでもできる技術の積み重ね。
スピーチの力を高めることで話す喜びを得られる。
話すのが苦手な私が勇気をもらった鴨頭さんの本です。
この本にはYouTubeにあげられている公演のエッセンスが詰まっています。
私の場合は授業力の向上のために買いました。
とても勉強になります。
大爆笑や過剰なユーモア、アニメキャラがふんだんに取り込まれたようなスピーチやプレゼンテーション。
授業でもとにかく笑いを取りにいってしまう、奇抜のことをしたがる、というものがあります。
こういうものは、内容よりも飾りの方が目立ってしまうので、小手先ではなく、本当に引きつける話し方が身につけたいと思っていました。
そんな時に出会ったのが鴨頭さんの動画でした。
わかりやすいけど感動がある。
そして誰でも実行可能。
見本になる話し方。
自身の上手くいっていかなった時期の話も織り交ぜながら、また自身が教えた受講生たちの話や、自分が勉強をしていた頃の例も織り交ぜながら話してくれるところに親近感が湧きましたし、相手を尊重する気持ちが感じ取れて惹き込まれました。
そして思わず買ってしまったのがこの本です。
感動を生み出すことはできないけど自分が感動していれば相手に伝わる、笑いは公演にいらないけど小さなユーモアは緩急に必要など、笑いや感動を起こしたいと思っていた自分にとってはビックリする話しや、例え話は普段のアンテナの張り方、など具体的で実行しやすく、自分でもやれば話し方が上手くなるんだと思えるようなお話がいっぱいでした。
動画にもリンクしています。
その中でも最も心に刺さったのは、
「スピーチはプレゼント」
ということば。
ただ伝えるだけじゃない、自分の凄さを誇示するわけじゃない、自分にあるものを相手に渡すために話すんだ、そう思うと話すことにも使命感や喜びが生まれました。
日常でも話すことはプレゼントだと思えれば、どんなに素敵な会話になるだろうとドキドキさせられます。
技術を高めるというところだけではなく、心の部分も扱っているところに鴨頭さんの話の価値があるとおもいます。
数あるスピーチ本でもオススメです。
講演会やプレゼンテーションに限らず、日常的にも話す力を高めることの大切さを学べます。
ぜひ動画と一緒にご覧下さい。
- 感想投稿日 : 2018年8月26日
- 読了日 : 2018年8月26日
- 本棚登録日 : 2018年8月26日
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