何かが失われていくまでのひと時を描いた短編集。
失うのは、それまで保有していたから。
なにかをなくすということは、持っていたことの証拠。
登場人物はそれぞれひとくせありそうな人ばかりだけど、
誰かに自分が重なる気がする。
失うときは、どこかで気づいているのだと思う。
なくしたことこそが新しい始まりなのだと思えるまでの準備時間なのかもしれない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年9月19日
- 読了日 : 2012年9月19日
- 本棚登録日 : 2012年9月19日
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