仏果を得ず (双葉文庫)

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レビュー : 502
著者 :
aida0723さん  未設定  読み終わった 

 「仮名手本忠臣蔵」が好きだと言う健に兎一郎は「長生きすればできる」と言う。何とも無責任な!と思ったけど、兎一郎という相三味線と生涯をかけて芸を極めることになる健は、「大丈夫です。長生きしますから」と答えるんだよな。カッコいいと思う。長生きはカッコ悪いみたいに言う人もいる。かつてのオイラもそうだった。きっと自分になにができて、なにがしたいのかがわからなかったんだと思う。いまは若い頃よりやりたいことがたくさんある。若い頃みたいにはできないことも増えてきたけど、それでもやりたい。そんなふうに暮らすことが素敵だと素直に思えるようになった。健の長生きは加齢によってさらに芸が昇華されるということだけど、オイラが長生きしたいのはこんな楽しいこと止められない!っていう理由だ。楽しいことばかりじゃないし嫌なこともたくさんあるんだけど、それを味わえるのも生きているからだ。
”金色に輝く仏果などいるものか。成仏なんか絶対にしない。生きて生きて生きて生き抜く。俺が求めるものはあの世にはない。俺の欲するものを仏が与えてくれるはずがない”
まったく同感である。でも、誠二は健にとってある意味、生き仏かもしれないな。
健が真智さんとミラちゃんと幸せに暮らせることを切に願う!

レビュー投稿日
2019年7月1日
読了日
2019年7月1日
本棚登録日
2019年6月24日
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