面白かった。
ちくま学芸文庫の初版が2016年、結びでも今後の世界システムの在り方はふわっと示唆されているだけだから、2023年現在の状況がどうなっているのか、世界情勢に疎い私にはちょっと分からないけど、学生時代に習った世界史が別の視点から見ることができて興味深く読めた。

あと、「砂糖入り紅茶」が破天荒だなんて思ったことなかったのに、イギリスでは砂糖も茶葉も国内で栽培されてなくて、それぞれ貿易によって国外からもたらされるもので、それなのに庶民にまで浸透してイギリス文化の象徴になっている、と読めばたしかに大英帝国ゆえの破天荒さだと納得。

世界大戦への経緯も、「近代世界システム」の構造上、ヘゲモニー国家に搾取されないためには自国の「周辺」を獲得する必要があったんだなぁと。日本も搾取されないように戦ったのかなぁ、とか。

p.26 近代の世界は一つのまとまったシステム(構造体)をなしているので、歴史は「国」を単体として動くのではない。すべての国の動向は、「一体としての世界」つまり世界システムの動きの一部でしかない。

p.104 「われわれイギリス人は、世界の商業・金融上、きわめて有利な地位にいるために、地球の
東の端からもち込まれた茶に、西の端のカリブ海からもたらされる砂糖を入れて飲むとしても(それぞれに船賃も保険料もかかるのだが)、なお、国産のビールより安上がりになっているのだ」と。

2023年8月19日

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