忘れられた巨人

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本棚登録 : 1444
レビュー : 188
制作 : Kazuo Ishiguro  土屋 政雄 
e_c_o_nさん 幻想的なやつ   読み終わった 

前情報のないまま読む。
「わたしを離さないで」のときのように、さぁこれからどうなるんだ!とソワソワしながら読み進める。

そして、中盤、思い出す…

そうだった、イシグロさんの作品に明確な救いを求めちゃだめなんだったことを。

あとは、ひたすら、これ以上悪いことが起こりませんように、と思いながら読んでいました。

どすーんときます。読み応えがあります。


物語の舞台は、アーサー王が亡くなった後のブリテン島。(巻末の解説によると六、七世紀らしい)

人の記憶を奪う霧が立ち込め、鬼や妖精も出てくるファンタジーだけれど、冒険をするのは老夫婦。

老夫婦でも手加減なしで、魔物が襲ったり険しい山を登ったりします。

個人的には、エドウィン少年の存在がつらい。
せめて老夫婦に出会えたことは救いなのかな…

この小説をどういう風に受け止めればいいのか、迷う。

過去や幻影が入り混じり、忘れられていた記憶を手繰り寄せながら真実が立ち上がってくる。

自分がイギリス(と書いていいのかわかりませんが)の文化に疎すぎて、重要なことを見逃している気がする。

侵略の歴史を扱って、いるんですよね?(誰に聞いているんだか)
でもこれは物語や過去の話ではなくて、今の、話だと感じた。

恨みは残っているのか?


登場人物の誰もが迷い続けている。

誰もが旅の途中で、心許ない。

ラストがそれでよかったのかわからない。


それと、神様(キリストさん)に祈る場面が割とあるのだけど、揶揄してるのかなーと思った。

レビュー投稿日
2015年10月18日
読了日
2015年10月18日
本棚登録日
2015年10月18日
3
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