斬 (文春文庫)

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本棚登録 : 28
レビュー : 4
著者 :
hiranowさん 直木賞   読み終わった 

第67回直木賞。
江戸から明治に変わる時代の、死刑執行人の話。
当時の死刑執行は、刀による首斬り。腕のたつ山田家が代々それを家業として継いでいたが、仕事とはいえ人を切る生臭さ、周囲の目、技術の鍛錬など、山田一家にとって精神的・身体的な悩みは尽きない。しかも、家族間のいざこざ、明治の御一新で死刑の手段が絞首や銃殺へとって変わるなどが重なり、山田家は崩壊していく。
時代考察が細かく、ノンフィクションを読んでいるかのよう。実際、斬首した島田一郎(大久保利通の暗殺犯)の逸話などは実話のようだ。
斬られる人々や、山田家に仕え続けた浜田など、サブキャラクターが小説をより面白いものにしている。。タイトルの「斬」は内容を象徴していて、漢字一字で潔い。

レビュー投稿日
2010年7月4日
読了日
2010年7月4日
本棚登録日
2010年7月4日
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