羅生門・鼻・芋粥 (角川文庫)

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本棚登録 : 1083
レビュー : 79
著者 :
あいす桃さん  ♪あ行 作家   読み終わった 

芥川が二十歳そこそこで書いた作品に触れ、只々、感嘆してしまう。
若い青年の書いた文章のわりに、大人びてというより老けすぎていて、なんだか生き急いでいるようで、ちょっぴり哀しくなってしまった。

本書は表題3作品の他プラス15作品収めてあり、その中でも私が印象に残った作品は『葬儀記』。
これは夏目漱石の葬式の記なのです。
大正5年12月に胃潰瘍のため死去した漱石先生の死顔に、たくさんの文学青年たちが最後の別れを惜しんでいる様子が伝わってくる。
その文学青年たちの中でも若いほうであった芥川が、忙しない葬儀中にあたふたとしている姿に、やはり年相応の幼さがあり、あんなに大人びた作品を書いている反面、『葬儀記』では、素顔が見え隠れしている。

18作品の最後の最後に『葬儀記』をもってきた編集の仕方にグッドジョブ!!と言ってしまった。

レビュー投稿日
2016年6月24日
読了日
2016年6月10日
本棚登録日
2016年6月24日
4
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『羅生門・鼻・芋粥 (角川文庫)』のレビューへのコメント

だいさん (2016年6月25日)

時々読むと、現代作品と違い、感激することありますね。

あいす桃さん (2016年10月7日)

遠い昔に読んだかな??と思われる本を、大人になって読み返してみるのはいいものですね。
内容こんなふうだっけ?と随分と忘れていました。

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