黒死館殺人事件

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本棚登録 : 159
レビュー : 24
著者 :
あいす桃さん  ♪あ行 作家   読み終わった 

豪壮なケルト・ルネッサンス式の黒死館といわれる邸宅。
そのお屋敷で怪奇な死の連鎖を思わせる動機不明の変死事件が起こる。
主に捜査にあたるのは、探偵の法水麟太郎を中心に、支倉検事と熊城捜査局長の三人。

博学多才な法水のトリック解明が、ひじょーに難しすぎて、ほぼ彼の独壇場に二人がついて行く感じ。
あーだこーだと、やりあっているうちに、次の変死体が発見され、またもや法水の難しすぎる解明が始まる。
「もうちょっと解りやすい言葉でお願いします!!」と、叫びたくなる私でした。
本当は支倉さんも熊城さんもわかってないんじゃないの??と、つっこんでみたくなったが、そんなことはないか...。

読んでいてやたらとルビが多く使われていて、それがこの作品を重くしてしまっているように思った。
読みはじめてすぐに出てくる、『臼杵耶蘇会神学林(うすきジェスイットセミナリオ)』とか『弦楽四重奏団(ストリングカルテット)』とか。
他にも、『指人形(ギニョール)』『飛行絨毯(フライングカーペット)』『鐘鳴器(カリルロン)』『超頂点(ウルトラクライマックス)』などは、ルビ要らず漢字だけで事足りるのでは。

このお屋敷の特殊な構造(庭には踏むと噴き出す噴水)、豪飾な造り(玄関入口あたり)は、まるでアミューズメント。
そして、そこに住んでいる不健全なキャラクターたちが登場し楽しい。
難解小説を読解しきれないながらも、黒死館の世界にどっぷり浸り、入り込めたことが充足感ですかね。

レビュー投稿日
2016年1月30日
読了日
2016年1月28日
本棚登録日
2016年1月26日
3
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『黒死館殺人事件』のレビューへのコメント

だいさん (2016年1月31日)

ふた昔くらい前に読んだので、内容は忘れてしまいましたが、

>このお屋敷の特殊な構造

昔は、奇怪で大きな家が、ありませんでしたか?こっそり入ると、出口が分からなくなっちゃうんです。

あいす桃さん (2016年2月8日)

コメントありがとうございます。
だいさんも、『黒死館~』読んだんですね!!
昔の家は防犯上、構造を複雑にすれば悪人が入り込めないとの考えがあったのでしょうかね?
現代の家は、いかに居心地が良いかどうかで造られているように思います。



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