二つの庭

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  • 2012年10月1日発売
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感想 : 2
4

宮本百合子三部作の一つ『二つの庭』は、『伸子』の続編になります。

昭和初期のホームドラマのようで、面白かった。
またまた伸子の母親が、娘を困らすようなことをしたりなんかして、トラブルメーカーぶりがアクセントになっている。

前作で佃さんと離婚後、ロシア語翻訳家の素子と同居生活を送っている伸子は、作家として生計を立てている。

生活に困ったことの無いお嬢様の伸子は、労働者出身の作家や貧乏生活をしている作家でなければ発言権を認められていない風潮に悩んでいる。
そのような人々からは、全く無視されていた。

ある日、同居人の素子がソビエトへ、2~3年滞在することが決まった。

伸子は同行するか悩んでいた。

しかし、“自分を砥石にかけてみたい” “ロシア語がわからなくてもソビエトへ行きたい”と、女としてもこの人生に発言したいものをもっていると強く感じ、素子と一緒に旅立つことを決意した。

この時代の女性の立場が垣間見れる。
この作品の続編、『道標』も読んでみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  ♪女流作家
感想投稿日 : 2015年1月15日
読了日 : 2015年1月15日
本棚登録日 : 2015年1月15日

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