非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門 (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン (2008年12月20日発売)
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感想 : 55
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飯間浩明さんによる「非論理的な人のための論理的な文章の書き方入門」という本。飯間さんは現在、早稲田大学の非常勤講師であると共に『三省堂国語辞典』編集委員も勤めるお方。本書のあとがきにも、日本語の助詞の使われ方(「は」を使う文と使わない文)についての言及があるのですが、本書はそんな堅苦しい話がテーマではないのでご安心を。

そもそもこの本を買ったきっかけは、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4413036956?ie=UTF8&tag=sibafu-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4413036956">「成功ハックス」</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=sibafu-22&l=as2&o=9&a=4413036956" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />の中で、「blogなどの記事は疑問文に答える形で書けば良い」というようなことを目にしたのがきっかけ。それからというもの、私がmixiで書いている日記は全てテンプレートを用意して、「今日嬉しかったことは何か?」「今日悲しかったことは何か?」などに答える形で書くようにしました(ちなみに疑問文にする効果は、疑問文を目にする、耳にすることで、常に脳がその答えを探し続ける−<strong>マニーニャの法則</strong>−という状態にすることにある)。それをもっと良いものにできないかなと思って手に取ったのがきっかけでした。それゆえに、

<strong><span style="color:#FF0000">この本を読むに当たって設定した目的は以下の2点</span></strong>
<strong><u>1.mixi日記や、本のレビューをより発展させるためのヒントを得る</u></strong>
<strong><u>2.要は、アウトプット力を高める</u></strong>

さて、実際に本を読んだのですが…答えは見つかりませんでした(爆!)
というのも、私がアウトプットしている文は、全て本書で言うところの「日記文」(=事実と感想から成る文)であり、本書のテーマである「クイズ文」(=問題、結論、理由から成る文)では無く、加えて、「こんなことありましたよー」という報告が主な目的なmixi日記をわざわざクイズ文にする必要性が無いからです。

でもそれじゃ本書を読んだ意味が無い。本田さんも言っているじゃないですか。<strong>「できない理由を考えない」</strong>(<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/447979249X?ie=UTF8&tag=sibafu-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=447979249X">「面倒〜」</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=sibafu-22&l=as2&o=9&a=447979249X" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />p32)って。mixi日記には使えなさそうだけど、本のレビューについてはどうでしょう。今はまだ自分のために書いている部分と、相手への本の紹介のために書いている部分が混同しちゃってるんですが、それを上手く分けたとして…

<strong>問題</strong>:本の紹介は日記文、クイズ文、どちらの形式で書くべきか
<strong>結論</strong>:クイズ文を用いるべきである(しかもhow型)
<strong>理由</strong>:日記文は単なる私の主観の羅列に過ぎないが、クイズ文であれば、読んでくれる人と問題を共有でき、同じ問題を抱える人に問題解決のコントリビューションを与えるきっかけを作ることができる可能性が高く、メリットがあるから。

ってなわけで、日ごろから日記以外の文章を書く方(特にレポートやプチ評論のようなもの)で、イマイチ自分の書いた文章がしっくり来ていない方は、是非一読を。特にディベートについて書かれてある章だけ読んでも参考になると思われます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他もろもろ
感想投稿日 : 2009年2月5日
読了日 : 2009年2月5日
本棚登録日 : 2009年2月5日

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