「ムギと王様」
エリナー・ファージョンのこの短編集のなかにクリスマスの話窯一つあります。
「ガラスのクジャク」
……。
お金持ちのおばさんが、高そうなガラスの飾りがいっぱい吊るしてあるクリスマスツリーをいきなりくれる……。一番はじめに「うわぁ!」といった子にあげようと思ってね、といって……。
で、クリスマスプレゼントもなかったその貧しい女の子は路地中の子を呼んでパーティをするのです。
そうして飾りを一つずつわけてやる……。
稀代のストーリーテラーだったファージョンの面目躍如たる短編で、奇妙で深い味わいの作品です。
子どもにではなく(物語読みは別にして)大人がこっそり読む話です。
2020/12/16 更新
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【連載】今日の一冊
- 感想投稿日 : 2020年12月12日
- 本棚登録日 : 2020年12月16日
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