「夜回り猫」7巻、出ました!!
このマンガの中で、主人公の遠藤(猫です)が、拾った仔猫、十郎に夜寝る前、抱っこしてお話をしてやることがある……。
「むかしむかし、あるところに十郎という、強くて優しい子どもがおりました……」
というはじめのところで、十郎から
「もっかい!」
と声がかかる。
遠藤は、繰り返し繰り返し、このフレーズを話してやるのだ。
十郎が満足して眠るまで……。
これが夜寝る前に子どもにお話をしてやる、絵本を読んでやる原点だと思う。
名作を読んでやることではなくて……。
さすが深谷かおるさんは東北の人だけあって、語りがどんなものなのか知っているのだな、とこういう場面を見るたびに思う。
ご本人はたぶん、それが当たり前だと思っているのだろうけど、いまこれを教えてくれる、してくれる人はほとんどいなくなってしまった。
なので仕事で子どもに絵本を読んでやっている人はここに戻って確認してください。
確かに、40人、一クラスを相手にこの手法は使えないが、これが根底にある人とない人の読み聞かせは厚みが違うと思うので……。
2021/01/14 更新
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カテゴリ:
【連載】今日の一冊
- 感想投稿日 : 2021年1月10日
- 本棚登録日 : 2021年1月14日
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