おにいちゃんが病気になったその日から

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ある日お兄ちゃんが病気になって、下の弟の暮らしも一変してしまいます。
おそらくお兄ちゃんは、余命を宣告されるような事態だったのでしょう……。
両親ともパニックになり、病院に泊まり込んだり通ったり、で下の弟は精神的に置いてきぼりにされます。
お兄ちゃんは大変なんだ、仕方ない、と頭ではわかっていても、淋しくて心細くて彼はお兄ちゃんを恨んでしまいます。
そうして自分がそういう心持ちになったことを大きくなった今も許すことができない……。

もちろん病気の当事者は大変です。親も大変です。でも、きょうだいも大変なのです。
ということをちゃんと書いてある本、子どもが読める本、はなかったと思います。
全部初めてのことで動転している親はそこまで気を配れなくても、親の友だちやクラスの先生や弟の友だちの親ならば、気がつきさえすれば動けるはずです。

なのでこれは大人が読んでおいたほうがいい一冊だと思います。
自分もそういう友だちの立場にならないとも限らない、そうして、万が一、自分がその親の立場になったとしたら、誰かに「お願い!」の一言で、きょうだいもかなり救われるはずですから。

知識は力です。

2021/07/13 更新

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カテゴリ: 【連載】今日の一冊
感想投稿日 : 2021年7月10日
本棚登録日 : 2021年7月13日

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