寄宿学校の天才探偵 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2020年5月20日発売)
3.57
  • (2)
  • (9)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 143
感想 : 9

正直これを推薦していいのかどうかわからないのですが、なぜかというと、一冊が450ページもあるのに、2巻目が終わっても(つまり900ページ終わっても!!)犯人が不明、だからです。

マンガのほうはいち早くネットのなかでいままでの規制から抜け出しました。
いまのネットマンガはフタコマだったり3ページだったり、と描きたい放題。
それでようやく、いままでの書き方は紙媒体として売るためだったんだ、ということがわかったわけで(3ページしかないマンガは紙では売りにくい、よね?)

でも活字の方は、とりあえず300ページの作品ならそのなかで事件は解決していた……じゃないですか?!

一巻目が、続く……。
で終わったときに呆然として、これはいったいなんなんだ?
と思ったのですが、そうか、これもネット連載小説だったんだな〜、と思い当たりました。
そっか。
アメリカにもラノベがあったのね〜、です。
アメリカ1の大富豪が豪勢極まる寄宿学校を山の中に建て、天才少年少女を集める、というのが舞台設定なんですが、とにかく読みにくいことおびただしい。
天才たちは奇人変人集団なので、それをビジュアルなら一瞬、なところを文字だけで表すのは大変だ、だし、構成も文章も、もたもたしている。
ストーリーはその大富豪の妻と娘が誘拐された、70年前の謎を、それにとりつかれた天才探偵の女子が解きにかかるというもので、
さすがに2巻目にはなめらかになりましたが、1巻のなかばまでまでは読んでてうんざりするほど。
なのに、おしまいまで読んでもまだ途中、なのですよ。
なんじゃこりゃ?
でした。

でも確かに。
ネット連載ならページ数、関係ないもんね。
どうやら3巻完結らしいですが、無事に決着つくのか?

というわけで、特に不安定な10代の子たちばかりでてくるので、ヤングアダルト小説が好きな人には向いてると思いますが、いまいち、お勧め!!
とまではいかないのでした。
でもそうか。
いままで一冊の本の中で事件は解決されなくちゃならないと思いこんでたけど、それも紙媒体としての制約だったのね、ということを思い知らせてくれた1冊だったので、興味のある人は読んでみてね、なのでした。

2021/04/01 更新

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 【連載】今日の一冊
感想投稿日 : 2021年3月31日
本棚登録日 : 2021年4月1日

みんなの感想をみる

ツイートする