昔の中国っぽいどこかの大国が舞台の、薬草使いの女子、が主人公のミステリーです。
薬草摘みにでたところを誘拐されて後宮に売られたあと、鉛入りの白粉で妃と東宮たちが瀕死になったのを救ったことから、妃の侍女に抜擢され、後宮でおきる事件を裏でこっそり解決していく……のですが、この話、主人公がアホだから話が回っていく、というのがない。
ヒロインもまわりもみんな賢い。従って話が緻密で、手応えがあるんです。
いま9巻まで、でたところ。
「ミステリと言う勿れ」
と同じにいま面白いミステリーはマンガにある。
昔、マンガは絵を見せちゃうから、ミステリーは表現できない、というような議論があったような気がしますが(で、昔は萩尾望都がやすやすとそれを打ち破ったわけですが)漫画家さんたちは努力してそれを乗り越えたわけですね。
コナンなんて、もう30年近くやってるし。
2020/11/10 更新
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【連載】今日の一冊
- 感想投稿日 : 2020年11月8日
- 本棚登録日 : 2020年11月10日
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