ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2011年3月25日発売)
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本棚登録 : 26040
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ドラマ化される前から気にはなっていたのですが、ようやく重い腰を上げました。
ドラマは未見です。

栞子さんの語り、もしくは三人称だろうと思って読み始めたら、違う人の一人称で意表を突かれました。
怪我で入院して動けない状態なのに、話を聞いただけでどんどん謎を解いてしまう栞子さん…。安楽椅子探偵ってヤツですかね。

古書1冊で1編という仕立てになっていて、本をよく知らない人が語り手なので、本についてもさりげなく噛み砕いて説明されていて興味を持って読めました。五浦さんの「本を読めない体質」という設定もうまく作用してると思います。
個人的には1話目が衝撃でした。おばあちゃんの本から、そんな重い話になるとは…。今だったらバレますよね。

短編集っぽいけど、あとの話の伏線がそれより前の話から張られていたりして、つながっているのがいいですね。
古書の裏話、マメ知識的なことが書かれていたのも勉強になりました。
五浦さんを応援したいので、続きも読もうと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2013年4月28日
読了日 : 2013年4月28日
本棚登録日 : 2013年2月15日

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