ニードフル・シングス (上) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1998年7月10日発売)
本で見る
3.56
  • (19)
  • (24)
  • (56)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 306
感想 : 26
5

群像劇的な作品。一つの街を舞台にして「適度に無関心で適度に友好的な隣人同士」だった人々の間に密かな悪意が連鎖して、ついには街が崩壊していく。「自身の望み(欲望)のためならばどこまで他人を踏み躙れるか」が主題の一つのように思えた。
「家族間の無関心でここまで酷薄になれるのか」と感じる場面があり、同作家の『ペット・セマタリー』と好対照だと感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学
感想投稿日 : 2025年1月24日
読了日 : 2023年4月3日
本棚登録日 : 2023年4月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする