三島由紀夫レター教室 (ちくま文庫)

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本棚登録 : 2616
レビュー : 383
著者 :
あちゃりさん 日本語小説   読み終わった 

れっきとした小説。

男女5人の手紙のやりとりだけでストーリーが展開していくという変わった小説だが、構成がマジで巧み!!!!!!!

登場人物の名前も「炎タケル」「氷ママ子」などとかなりユニークだし、各章のタイトルも「借金の申し込み」「処女でないことを打ち明ける手紙」など、最初パラパラと本を捲っただけでは、なんじゃこりゃと言いたくなる本だ。

が、少ない情報量や話しかけるような手紙の何気ない一文によって、登場人物たちの性格や人生、ストーリーの上での感情の動きなどを明らかにしていく作者のセンスが光る。

皮肉とユーモアたっぷりの独特な世界観の中で、どこかコミカルなテンポで進んで行く文章の中にも、人生の悲哀のようなものが感じられる。

あまり力を入れずに読むことができる。三島由紀夫は苦手という人にもおすすめ。

最後のほうはストーリーの流れに読み込まれてしまって、私は三重県鈴鹿市のローカル線で乗り過ごしてしまいました。

レビュー投稿日
2010年1月5日
読了日
2010年1月3日
本棚登録日
2010年1月3日
3
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