英雄顔というのか、明らかに何かの強さを持ったと思わせる顔立ちをしている人物とそれ以外の人物との描き分けが出来ていて、見ていて面白い。更に言えば博物空間の囚人が過去を時々思い返すシーンに関して、戦闘中の人物と同等かそれ以上に活き活きと描かれているのが気になる。
おそらく名前の元ネタになっているであろうマイケルジャクソンの保有していた「エバーランド」とループされている世界とは単純に元ネタとして名前を借りているだけなのかどうか、猊下の「表現」としての何もかも刑罰や論理に無視をした遊び場が、キュレーターの人命を守るという行動とがぶつかる瞬間なんかも期待。
そういう視点で考えると、自分たちの記憶で創った物語と歴史がどこまで一致するのかという疑問と、一人の圧倒的な表現者によって生み出された空間とか世界観にどこまで踊らされているのか?楽しんでいるのか?そこに関係している一般人は何を背負ってどんな物事にまで責任がついているのかを追求している物語としても読めてくるのかも。深読みに近いが。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
モーニングコミックス
- 感想投稿日 : 2012年2月24日
- 読了日 : 2012年2月24日
- 本棚登録日 : 2012年2月24日
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