森見登美彦さんの作品はこれまで何度か挫折しており苦手意識があったが、これは読み終えることができた。
岸田道生という人の描いた絵画を中心にしたファンタジックでミステリアスなストーリーだ。
何がいいかというと
作品の全体的な日本語の美しさだ。
言葉の選び方や表現が実に上品で美しい。
以前、森見登美彦さんの作品を手にした時も感じた独特の描き回し。
それがこの作品の雰囲気と非常によく合っており、全体に透明感と日本語の美しさが流れている。
しかしながら、内容はないというか
夜行列車で不思議な世界をサーーーーっとみたような感じの読了感がある。
何かを見たように思うが、それが手にできないような感じ。
それがこの作品の良さであり、美しさなのかもしれない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2020年4月28日
- 読了日 : 2020年4月28日
- 本棚登録日 : 2020年4月28日
みんなの感想をみる