取り残される日本の教育 わが子のために親が知っておくべきこと (講談社+α新書)

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レビュー : 9
著者 :
Akikoさん 新書   読み終わった 

保護者向けの本という感じではないけど。日本の教育のどこが間違っているのかがわかりやすい。
今、教育現場では「アクティブ・ラーニング/主体的、対話的で深い学び」の必要性が叫ばれている。私が教員になった20年前から、従来の講義形式を見直し、「課題解決型」学習をさせようと試行錯誤してきたが、それが少しずつ形をかえてこのような表現に至ったという印象。私は自分自身がじっとだまって先生の話を聞く授業しか受けてこなかったから、時代が変わって、子どもたちに課題解決型の主体的な学びをさせようと思ってもなかなかうまくいかず、苦労し続けたが、この頃の生徒たちは小さい頃からそれが訓練されているので、わりと意見を交流したり、自分の考えをみんなの前で発表したり、プレゼンを作って表現したりすることもできるようになってきた。私もICTを活用したり、様々な工夫を重ねて、できる限りアクティブに授業を進める努力をしている。
でも、やはり根本的な解決に至るには現場の教員の努力だけでは無理だと思うことが多々ある。まず、そんな学びを求められているのに1クラスに40人いること自体おかしい。1コマ50分の授業、生徒40人、多様性も認めなきゃいけなくて、発達障害などきめ細やかな援助が必要な生徒がどのクラスにも1割程度存在する。評価の観点は(毎時間すべての項目について評価するわけではないが)4つある。物理的に無理である。誰が考えてもわかる。
そして入試の制度。自分で課題を見つけ、掘り下げ、対話しながら疑問を解決して深い学びにつなげていたら、入試に間に合わないんだよね、現実的に、日本の場合。
アクティブラーニングの重要性は私にもよーーーーーくわかるから、誰か、どうにかしてほしい。本当に。
こういう教育関係の本を読むと、つくづく自分の無力感を感じるし、フラストレーションがたまる。

レビュー投稿日
2019年8月17日
読了日
2019年8月17日
本棚登録日
2019年8月17日
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