今年、2013年の初詣は永平寺だった。毎年、我が家では奈良県の薬師寺に初詣に行くのが通例なのだが、今年はたまたま、年始に福井に行かなねばならない用事があり、その帰り道で永平寺に詣でた。とくに、「永平寺に行かなければ」という訳ではなかったのだが、ピンと張り詰めた空気は背筋を伸ばさないといけない感じがした。そんな永平寺の記憶が、あたまの片隅に残っていたのだろうか、この本を手にとってみた。
永平寺は道元が開いた曹洞宗の大本山である。福井の奥深い山の中にあり、その趣は京都や奈良の寺とは異なる。都の華やかさかさはまったく無く、ピーンと張り詰めた空気を感じる「修行の寺」だ。寺院内には多くの雲水さんを見かけるが、日々、修行を行っている信仰が現在進行形で進んでいる感じがするのだ。
そんな修行の寺に、著者の野々村馨さんは雲水として入山する。
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2013年2月17日
- 本棚登録日 : 2013年2月16日
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