表題作を含む9編を納めた短編集。
どれも仕事を持つ自立した女性が主人公で、男たちは頼りないダメ男。
ちょっと昭和っぽい、男女の日常が描かれている。でも古い感じはしないですよ。
関西弁で綴られているのが、心地よい。
直接的な描写がある訳ではないけど、どの作品も色気の漂う雰囲気で、オトナな感じ。
自分は、こんな色気のある大人になれていない、と違う世界の話に感じつつ、でも心の中を見透かされてドキッとする。
やはり私の中にも、この主人公たちは住んでいるのか?
9編の中で「ジョゼと虎と魚たち」は、ちょっと異色かな、と思う。
とても短い話だけどインパクトがあり、やっぱり一番好き。
他は「うすうす知っていた」「それだけのこと」
等が好みかな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2022年1月15日
- 読了日 : 2022年1月11日
- 本棚登録日 : 2022年1月13日
みんなの感想をみる
コメント 2件
りまのさんのコメント
2022/02/26
aoi-soraさんのコメント
2022/02/26