泳ぐのに、安全でも適切でもありません (集英社文庫)

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レビュー : 479
著者 :
akiko42さん  未設定  読み終わった 

初の江國香織作品。

女性が語り手の、男とのかかわりの物語10編。

どの短編にもかならずセックスがでてくる。
そして男女の間から徹底して子供が排されている。


男女の愛のかかわりはセックス抜きには語れないという彼女の主張のように思える。
そして男女の愛のかかわりは子供が介在すると輪郭がぼやけてしまうという彼女の主張のように思える。

食べる、触る、肌で感じる、など、5感の描写がとてもうまい作家だと思った。
5感の描写で成り立つセックスに関する箇所も、エネルギーに満ちているのに透明感があり、エロティックというより切なさが際立つ。

10人の女性それぞれの男性との関係を濃縮して切り取って見せてくれたとおもったらいきなり途中で放り出されてしまったあとの、短編小説特有の余韻。主人公たちが妙齢の日本女性たちであり感情移入しやすいせいか、この余韻を持て余して疲れを感じてしまうほどだった。
それだけ上手な作家さんなのだろう。

レビュー投稿日
2015年10月14日
読了日
2015年10月14日
本棚登録日
2015年10月14日
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