名作ミステリで学ぶ英文読解 (ハヤカワ新書 001)

  • 早川書房 (2023年6月20日発売)
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 タイトルの通り、エラリイ・クイーン(『Yの悲劇』『エジプト十字架の秘密』『災厄の町』)、アガサ・クリスティ(『アクロイド殺し』『パディントン発四時五十分』)、コナン・ドイル(『恐怖の谷』)の名作ミステリーのガイドでもあり、英文読解も学べてしまうという本。ネタバレ箇所には目立つ注意喚起がされているので、未読作品があっても安心して読める。
 著者が越前さんなので、クイーン多め。そしてNFT電子書籍付版を購入すると、電子書籍限定コンテンツである越前敏弥×飯城勇三の対談「エラリイ・クイーン 翻訳の極意」が読める。クイーン/越前さん/飯城さんファンなら絶対買いです!(とはいえファンなら、どこかで読んだことあるような話ばかりかもしれないが…)
 英語の本を原書で味わう…そんな楽しみを持つことに憧れはある。好きなクイーン作品だけでも挑戦してみようかと思ったこともある。でもやっぱりそこに時間や労力を割くよりは、日本語でいいからよりたくさんの本を読むほうが良いかなというのが本音だ。本書で、ちょびっとだけそんな憧れを実現できたことは嬉しいが、「まあとうてい無理だな」と思い知る時間でもあった(笑)。ミュージカルナンバーの英語歌詞を覚えるのはどうにかできるのに。音楽の力ってことだろうか。
 クリスティとドイルについても、英文読解だけでなくコラムも充実しており、とても読みたくなる(私は三作品のどれも未読またはさっぱり忘れている)。翻訳されたものを読んでから、今回は飛ばしたネタバレ箇所を読みにまた戻ってこよう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: お楽しみ
感想投稿日 : 2023年6月27日
読了日 : 2023年6月27日
本棚登録日 : 2023年6月24日

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コメント 6件

なおなおさんのコメント
2023/06/27

akikobbさん、こんばんは。
原書に挑戦するなんてすごい!
そしてミュージカルナンバーを英語歌詞で!ってところ、頷けます。私もいくつか口ずさめる歌を持っておりました(過去形^^;)なるほど…音楽の力あってこそなのかな。
つい最近、ミュージカルの日本語歌詞ってどうなのよ?の話をしたばかりなので、つい反応してしまいました( ✧∀✧)
失礼しましたm(_ _)m

akikobbさんのコメント
2023/06/27

なおなおさん、こんばんは!
原書に挑戦しようかなって、思っただけでしてないです^^; この本は、10行くらいの英文が一作品につき数箇所ずつ紹介されていて、翻訳者の越前先生(しかも元塾講師)による解説と訳例があって、学生時代に戻ったようでした。
この単語の品詞はなにとか、主節がどうとか、そういうことを正確に捉えないと読むことができなくて、こりゃ無理だーと思ったのですが、歌ならなんとなく味わえた気になれるんだから不思議だなと思ったのです。この間なおなおさんたちと、「歌は断然英語がいいですよね!」とか話したばかりでしたからね〜♪

なおなおさんのコメント
2023/06/27

akikobbさん、お返事をありがとうございます。原書で挑戦してみたいっていう気持ち自体が素敵だなと思いました。
文は無理なので、歌でまた挑戦してみますかね…^^;
まだ日本語歌詞に納得してない私なんです^^;(←しつこい)英語歌詞だとそれ自体で迫力が出る歌も、日本語歌詞になると勢いが足らず、声質で補って歌っているのがわざとらしくて痛々しいというか…うまく言えないのですがね。なんで最近こんな風に感じてしまうようになったのでしょう…YouTubeの見過ぎかも^^;
この話になると止まらなくなるのでまたどこかで!
脱線してしまい、申し訳ありませんでした。

akikobbさんのコメント
2023/06/28

なおなおさん、おはようございます♪
私もその話、いくらでもいけちゃいます笑

勢い…アクセントや母音・子音の違いが大きいんですかねえ。でもじゃあJ-popはどうですか?アップテンポで勢いのある曲もたくさんありますけど、別に違和感なくないですか?
童謡にも、元は外国語だったはずだがすっかり日本語で馴染んでしまっている歌とかありますが、どうですか?エーデルワイスとか日本語歌詞のものを学校で歌った(私は)けれども、違和感なくないですか?

とかとか考えると、日本語訳の歌に感じてしまう“ダサさ”の元は
・日本語と英語の特徴の違い
の他にも
・曲調の、合う合わない問題
・聞く方の、慣れや愛着の問題
・その歌の訳に無理がある
・演者に不満がある
などいろんな要素が絡んでいるような気がします…!

なおなおさんのコメント
2023/06/28

akikobbさん、“ダサさ”の分析をありがとうございます。すごく分かりやすいです。
私も歌詞の母音や子音も、メロディや演者の歌い方・表現に大いに関係してくるなと思っていたところです。
それで、童謡、J-POP、エーデルワイスは確かに違和感ありませんね。
こうなると私の不満の主な原因は、曲調に合わない、訳に無理がある、そして演者への不満(歌い方や声)、が挙げられ、腑に落ちました^^;
これからミュージカル観る時に、akikobbさんとのこの会話を思い出し一人可笑しくなりそうです^^;
ありがとうございました!

akikobbさんのコメント
2023/06/28

なおなおさん
なんだか偉そうに語っちゃって、お恥ずかしい…
でもこういう話、好きでして、つい笑。
私も、子どものころ吹替版で見ていたディズニーアニメを、大きくなってから字幕版で見たら、歌にしろ台詞にしろ声が全然違ってびっくりしたんですよね。吹替の声は大人が子どもを演じてますって感じで、まあそんなもんかと思っていたんですが、原語版の方はあどけない子どもらしい声で、こんなに可愛かったなんて!!と。結局は好き嫌いでしかないんですけどね〜
こちらこそ、ありがとうございました。

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