ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫) (創元推理文庫 F シ 5-2)

  • 東京創元社 (2007年8月25日発売)
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感想 : 289
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タイトルと表紙のイメージとはまるで違う世界
読み進めると常に得体の知れない気持ち悪さが根底に流れていて、霧の中を歩き続ける様なスッキリしないダークな世界観が続く
冒頭から「運さえよければ、オオカミ女に生まれていたかもしれない」と怖い
誰がまともなのかわからない
大きな御屋敷に引きこもって閉鎖的な調和のとれた暮らしをしている一家毒殺事件の容疑者の姉、幼い空想の世界に生きている語り手の妹、毒殺事件をきっかけに病になってしまった叔父
そして従兄弟、友人、村人
誰がまともなのかわからない
みんな歪んでいる、狂っている
そして書いてある通りの事しかわからない
疑問が山積みになっていく
最後まで読めば、何か一つでも明らかになるのではないかと期待するがそれはない
どう解釈するかは読者の自由

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年3月12日
読了日 : 2023年3月12日
本棚登録日 : 2023年3月12日

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