孤宿の人〈下〉 (新潮文庫)

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本棚登録 : 2839
レビュー : 274
著者 :
akinarimiyakeさん 宮部みゆき   読み終わった 

多くの人が亡くなり複雑な心境ですが、不器用ながらも、多くの人に助けられながら成長していくほお。彼女の純粋無垢な気持ちに何度も泣かされました。

上巻で加賀様が登場することがなかったので、存在を疑いましたが登場してくれました。加賀様を家族や家臣を殺めたことで鬼や悪魔に違いないと思っていたほうですが、その加賀様から読み書きそろばんを習う。なくした子供と重なる部分があったのかなと思いましたが、ほうの身の上と自分の身の上を重ねたのかもしれない。自分の死期を悟り代わりに、ほおにその後の丸海や日本の姿をその目で見てもらいたかったのかなと。

ほう→方→宝という名前の変遷とともにほおの生き方を導く、その粋な計らいに泣かされました。

加賀様はほおに出会えたことで大いに救われたと思う。
最後、うさとの再会が悲しい結果となり、人知れず泣くほうの姿とともに、自分も涙腺が緩んでしまいました。

悲しいですが、納得行く小説でした。

レビュー投稿日
2013年7月30日
読了日
2013年7月30日
本棚登録日
2013年7月30日
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