グラウンドの詩

  • KADOKAWA (2013年7月30日発売)
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感想 : 31
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あさのあつこの少年讃歌に浸るか〜〜第2弾。今度は正しく読みたかったものでした。地方の中学校で彗星の如く現れた転校生のピッチャーと、足りないピースが埋まったおかげで全国大会に出場することになった野球部。野球に全てをかけられるわけじゃない、中学生たちの葛藤と情熱が入り混じる……というところ。

面白かった!けどどうして「暗い過去を抱えた少年透哉」みたいなの帯でもあらすじ紹介でも全面に出してしまうんだろう。この暗い過去というのが最後の最後になるまで出てこないのでああ〜暗い過去があるらしいのね、はいはい、という感じで最後までまだ出てこんのんかい!になってしまう。何かこれの前の作品があったらしいので、そっちでもうでてる話だったのかな?今度チェックします。
遠征にお金がかかることだとか、ぴかぴかの会場に感動することとか、すごいチームの試合を見て息を飲んだりとか、少女時代いっとき運動部だったことがあって、その時の感覚が蘇り胸が震えます。運動部に入っておいてよかった〜。現実を忘れて生きて行けるほどそのスポーツに賭けられないけど、でも、自分の人生の中でそのスポーツに夢中になる今は絶対特別で、今後何度も何度も思い出す思い出になると思えるのは、嬉しいよね。良かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 青春
感想投稿日 : 2019年8月31日
読了日 : 2019年8月31日
本棚登録日 : 2019年8月28日

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