彼女は記憶を失くして尼寺の墓で倒れていた。そこは彼女の最愛の女性の墓の前だった。
世間は今、どうしようもない底なしの不況と、出世率の低下、そこからとられた同性愛者への政治的な迫害の凶悪化の真っただ中だった。
彼女は彼女を愛し、彼女を愛した演劇の最中失った彼女の最愛の人と心中事件を起こした。
その真実は何なのか。四国・スペインの巡礼を経てたどり着く愛の中のラストはとても優しく、静かな光に満ちていた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
情熱と寛容
- 感想投稿日 : 2014年6月30日
- 読了日 : 2014年4月19日
- 本棚登録日 : 2014年4月19日
みんなの感想をみる