子どもたちは夜と遊ぶ (上) (講談社文庫)

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本棚登録 : 6733
レビュー : 560
著者 :
akitukiyukaさん ミステリ家族小説   読み終わった 

辻村さんの小説の中で今のところ一番の求心力だ。

二年前に唐突に現れた謎の天才学生『i』。
海外留学の副賞の付いた八大学で競った論文で、横から結果をかっさらった形の『彼』。
それが自分の双子の兄であることを知った浅葱は『彼』に再開を望むが、『i』から色良い返事は中々貰えない。
そんな中で起きる浅葱の過去を抉る出来事。それを解決、へと押し流した『i』は浅葱と会う条件に一つのゲームを提示した。
殺人を互いに犯して行くそのゲームを呑むことにした浅葱はゆっくりと日々を蝕まれていく。


物語のはじまりは月子という女の子が執着する狐塚は留学のかかったレースの優勝候補だった。彼が海外へ行くことへの気持ちの整理をしながら、彼が結果を待つ大学の研究室への階段を上っているところから始まる。
派手な見た目と、キレのいい会話のできる月子の繊細さが気にかかる。彼女と狐塚の関係性を周りは彼氏彼女のように認識しているように書かれているけれど、どうも兄と妹のやりとりに見える。
狐塚の同居人の恭二が狐塚にわざわざ月子を狙う旨を伝えるところとか。
浅葱の容姿はとても少女漫画のような書かれ方だと思うけれど。それ以外はあまり気にならない。
双子で兄は完璧で弟の自分を虐待する母親とかも少女漫画のようだけれど。

気になるのは『i』の存在。浅葱のもう一つの人格でした、なんてオチではないだろうから一生懸命考えながら物語の渦に呑まれたい。

上巻の一番気になってる箇所は浅葱の過去をえぐった人物の親友(だと思うんだけど…)が『i』に殺された時に過去に『i』を虐待した少年である、と思わせる書き方。でも浅葱には背中に火傷はない?そう思わせるように書いてあるのか…。
そこも解決するのだと思いつつ、下巻は明日まで我慢しよう。

レビュー投稿日
2014年6月3日
読了日
2014年6月3日
本棚登録日
2014年6月3日
3
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