都心で広大な土地に建つ聖マリアナ学園の南のおんぼろクラブハウスで異形の少女たちは集い、埃舞うなか、壊れかけのブリキの人形や演劇のロミオ、ジュリエットのドレス、地球儀などに囲まれた部室でアンティークカップで薄い紅茶を啜りながら各々に本のページをめくる。
少女だけの薔薇色の楽園の腐臭にさらされながらの毎日。読書クラブの面々はその時々で学園で起こった正史には決して残されない暗黒史をクラブ誌として残していく。楽園の誕生から、百年の後の崩壊までの珍事件集。
少女たちが「ぼく」と「君」で呼び合うラノベ調の文体に慣れるのに少し戸惑った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
思春期少女小説
- 感想投稿日 : 2011年10月13日
- 読了日 : 2011年10月12日
- 本棚登録日 : 2011年10月13日
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