評価と贈与の経済学

  • 株式会社のぞみ (2013年3月16日発売)
3.71
  • (6)
  • (32)
  • (15)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 222
感想 : 24
4

サッカーのように自分に来たボール(人生で言えば知識や財産などなど)を上手くパス(次の人に贈与)していくことの大切さについての対談(文字起こし)です。

年功序列システムについてもちょっと触れられていて、確かに、植木等らのサラリーマン無責任シリーズが映画化されたのは1960年台なかばで、それまでは、自営業中心で、年功序列システムが上手くいかないと言われたのが200x年だとしたらわずか40年しかないわけで、「年功序列システムの崩壊」というのはおかしいよなと思いました。むしろ年功序列システムは泡のようなもので、その前提となる
 ・ 年よりは敬うべきものである儒教の宗教観
 ・ 資本を投入し機械を買って使いこなせば儲かる
 ・ 使いこなしもQC7つ道具でOK
あたりが満たされた良き時代だったのだなあと。

そして、自分は良いパスを行えているのかと反省の一冊でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人文
感想投稿日 : 2014年10月13日
読了日 : 2014年10月13日
本棚登録日 : 2014年10月13日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする