アメリカ、ヴァーモント州の雪の降った朝、ジュールズを置いて森へ走って行った姉のシルヴィは、〈奈落の淵〉で行方不明になる。彼女は、姉をちゃんと止められなかったことを悔い、悲しみに沈む。ちょうどその頃森では、不思議なキツネの女の子が誕生しつつあった。そのキツネは、彼女と不思議なつながりを持って生まれてくる。
かけがえのない家族を失って悲しむ少女と不思議な動物との触れ合いを描く、リアリティとファンタジーの融合作品。
不思議な作品だが、中途半端な印象も持った。
キツネが持って生まれてきた役割は理解できた。
でも、ピューマは?あえて稀少な動物を登場させたわりには存在だけで役割がない。オマケにピューマを待ち焦がれているのはエルクではなくサムだ。
シルヴィが、母を助けられなかった後悔から、早く走りたいと願うようになったとあるが、そもそも、早く走れるようになる前に、家族にそんな危険が及ばないように願うのが普通ではないのか?と突っ込まずにいられない。
家族の死を扱うものではあるが、主人公は11歳。高学年で十分でしょう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
児童書
- 感想投稿日 : 2017年12月27日
- 読了日 : 2017年12月27日
- 本棚登録日 : 2017年12月27日
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