お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

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レビュー : 279
著者 :
hamanoakkiさん お金   読み終わった 

お金2.0というタイトルからして、
一昔に色んな分野で出ていた WEB2.0 Docomo2.0 INDUSTRY4.0 を彷彿させるような古臭いタイトル。

うらはらに内容は先進的で、頭の中でモヤモヤしている雲が晴れた気がする良書でした。

重要ななのはお金のアップデートのみにあらず、それ以上に資本主義から価値主義へここ10年で以降するだろうという予測。
これは概ね同感だしその根拠も腑に落ちた。

ただ、全てがyoutuberのような価値主義だけの仕事にはなるわけもなく、それについてはハイブリッドなエコノミーを選択するようになると補足されているのが良かった。

こういう先進的な本。好きだなぁ。

感銘を受けたので、
φ(..)メモメモ

=====
お金2.0

・現在の3つのベクトル
1.お金(経済)
2.感情(人間)
3.テクノロジー
引っ張る力 ・・・お金 > 感情 > テクノロジー
*「世の中は連立方程式のようなものだ」(by 竹中平蔵)


・経済格差
上位1%の富裕層が世界全体の富の48%を所有している。
所得:「上位80人」=「下位35億人」


・発展する「経済システム」の5つの要素

1.インセンティブ
 生物的な欲望(衣食住、子孫残す)
社会的な欲望(金銭欲、承認欲、競争欲) -> 3M(設けたい、モテたい、認められたい)
#現代ではお金以外の要求が高まっている

2.リアルタイム
 時間によって状況が常に変化することを参加者が知っている

3.不確実性
運と実力の両方の要素がある
#不確実性が全くない世界では積極的に取り組む意欲が失われがち

4.ヒエラルキー
 秩序の可視化
優位なポジションを手に入れた者は新陳代謝を強制的に促す仕組みを組み込んでおく必要あり
#個人ごとの成果の可視化 = ヒエラルキーの可視化

5.コミュニケーション
交流しながら助け合い議論する
-> 1つの共同体認識


・経済に持続性をもたらす2つの要素

1.寿命
寿命が存在するのを前提にし、寿命がきたら別のシステムに移れる選択肢を複数用意
お客さんの飽きを想定する

2.共同幻想
参加者が共同の幻想を抱いている場合寿命は飛躍的に延びる
国家:倫理、文化
組織、サービス:理念、美学


・創発的思考
創発とは ・・・経済・自然・脳のように複数の個が相互作用して全体を構成する現象
今後はこのような構造を使いこなす「創発的思考」が必要。

− レオナルド・ダ・ヴィンチ
「モナ・リザ」を描いて芸術家として有名だが、 音楽、建築、数学、幾何学、解剖学生理学、動植物学、天文学、気象学、地質学… 何でもできる「万能人」。
-> 「すべて同じものに見えていたのでは」説
#ダヴィンチの名言「私の芸術を新に理解できるのは数学者だけである」

- ライプニッツ
微分を見つけた。
すでに存在している分野の学問を統一して「普遍学」という1つの学問に体系化しようと考えていた。

社会の中で分類された概念も、違う角度から観ることが大事
「普遍性」も「共通パターン」を見つけると、未知の自体にも臨機応変に対応できる。
+α今は様々なテクノロジーがある。


・分散化経済

- シェアリングエコノミー(共有経済)
UBER , Airbnb , Mobike

- 評価経済
動画UP投げ銭、

- トークンエコノミー
Kik


・自律分散
膨大なデータが溢れたことで進んでいく「自動化」
ネットワーク社会に移行することで起きる「分散化」
これらが混ざった時に起こる「自律分散」というコンセプトが多くの三表のビジネスモデルを覆す。
更に10年以内に誰でも安価に自律分散の仕組みを構築することができるようになる

・Numerai
AIとブロックチェーンによって運営される無人のヘッジファンド


・消費経済(実体経済)と資産経済(金融経済)
馴染みのある消費経済の流通は1割にも満たない。
世の中に流通しているお金の流れの9割は資産経済でうまれており、どんどん拡大されている
-> 資金調達が容易な環境に
-> 相対的にお金の価値が下がり続けている
-> 逆に増やすことが難しい、信頼、時間などのお金で買えない価値が相対的に上がってきている

・資本主義から「価値主義」へ
今後は可視化された「資本」ではなく、お金などの資本に変換される前の「価値」を中心とした世界に変わっていく
- 営利と非営利の境界線消える
- 経済と政治の境界も消える。(経済と宗教の境界も消える)
- ベーシックインカムがお金のコモディティ化を急速に加速させる


・「価値」の三分類
- 有用性としての価値
経済、金融、会計での価値。「役に立つか?」が指標
- 内面性な価値
愛情、共感、興奮、好意、信頼など。個人の内面にとってポジティブな効果を及ぼす時
- 社会的な価値
慈善活動、NPOなど。社会全体の持続性を高めるような活動。


・イギリスの作家「ダグラス・アダムス」の言葉
人間は、自分が生まれた時に既に存在したテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる。
15歳から35歳の間に発明されたテクノロジーは、新しくエキサイティングなものと感じられ、35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられる


・「価値主義」がもたらす大きな変化
1.お金や経済の民主化
2.資本にならない価値で回る経済の実現

・ミレニアム世代
- 1980年以降に生まれた世代
- 何に向かって頑張ればよいのかわからない。不完全燃焼のような感覚が多くの人を不幸にしている
- あらゆるものが満たされた世界では、人生の意義や目的こそが逆に「価値」になる

・資本主義世界と価値主義世界
- 資本主義 利益に結びつくことを最優先に考え行動する
- 価値主義 金銭的なリターンを第一にするほど儲からなくなり、何かに熱中している人ほど結果的に利益を得られるようになる(youtuberとか)


・10代の多感な時期の気持ちを忘れない
- 人間の心はすぐ錆びる
- 1日やっても苦痛じゃないことを探す
- 「モンテッソーリ教育」


・電磁国家エストニア
- skype発祥の地
- 電子国家、国境なき国家
- 電子投票システム、電子IDカード、電子居住権、仮想通貨「エストコイン」

・宗教団体 「Way of the Future」
- 「人工知能」を神として崇めて社会をより良くしていく

・アインシュタインの言葉
空想は知識より重要である。知識には限界がある。想像力は世界を包み込む。
大切なのは、疑問を持ち続けることだ。神聖な好奇心を失ってはならない。

レビュー投稿日
2018年1月22日
読了日
2018年1月15日
本棚登録日
2018年1月22日
3
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