息子のために借りてきたシリーズ。
これまで伊達政宗のことをあまり知らないままにこの歳になってしまった。
日本史にそこまで興味がなかったからだが、この歳になってから歴史に興味が湧いてきた。(だいたいみんなそう?)
特に戦国時代については息子のほうが断然詳しいので私も基礎知識くらいは持っておかないと理解できないしついていけない・・・。
ということでまずはこちらを読んでみた。
他の武将もそうだけど・・・・これを読んで一瞬で伊達政宗のファンに!(ミーハーw)
読書メモ
・5歳のときにかかった病気で右目を失明してしまい、母から疎まれるようになったのが辛すぎる・・・でも片倉小十郎や喜多、虎哉宗乙など周りの人物に恵まれたのが不幸中の幸い。
・若干18歳で当主になり、19歳のときには畠山義継に父・輝宗を誘拐され、義継とともに撃ち殺してしまう・・・なんと壮絶な人生。父を失うということも、自分を理解し評価してくれる人物を失うということも、どちらの意味でも辛すぎる・・・
その決断は息子としての決断ではなく当主としての決断だったんだろう。
・24歳のとき母に毒殺されそうになってしまい、結局弟を殺すことになってしまった・・・これまた辛すぎる・・・
・秀吉のもとに参陣した際には白装束で向かったり、十字を担いだり、大胆なことをして周囲を驚かせたというエピソードが面白い。計算ずくだったとは思うが、けっこうなギャンブラーだなとも思う。結局政宗の思惑通りになったのは、人間的魅力が勝ったからだろうと思う。
・戦に長けている政宗だが、政治的手腕も優れているところがすごい。
治水、築城、貿易、外交など、領国経営に素晴らしい成果を残す。
乱世でも治世でも活躍できるオールマイティーさ。
・忠臣片倉小十郎との別れでは「金のくさりでつないでも あの世へは行かせたくはなかった・・・」と涙を流した。
・陣羽織、ブローチ、軍旗、刀・・・デザインが洗練されていて美しい。美意識が高く、こだわりがあったんだろうけど、それを叶えるための経済的資本・文化資本があったからこそ、とも言えるだろう。伊達軍の華やかで美しい軍勢を見てみたい。
また、茶道や詩歌をたしなんだり教養を深めたり、洗練された文化人の一面も持っていて、精神的な美も追求していたように思える。
料理をしてときに家臣たちにふるまい、徳川の使者をもてなすこともあったことにも驚き・・・。オールマイティーにもほどがある。(ずんだ餅も政宗が考案したと言われているそう)
- 感想投稿日 : 2022年9月19日
- 読了日 : 2022年9月19日
- 本棚登録日 : 2022年9月19日
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