日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島 (角川oneテーマ21)

  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年2月10日発売)
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感想 : 47

ぼくは最初、それぞれの国の言い分を聞いたらどっちが正しいのかわかるんだろうと思っていたのだが、さすがにそろそろわかってきた。そういう問題ではないのだ。どっちが正しいのか、という判断基準では領土問題は解決しない。

頭のいいひとたちは、小さい島をとりっこしてデモしたり殺し合いしたりするよりは、貿易でもしてお互いいい思いをしたほうが得だと思っているから、うっかり「隕石でも落ちればいいのに」とか言っちゃって顰蹙を買ったりするわけだが、その気持はよーくわかる。とりあえずその話(領土問題)は後回しにしておこうよ、次の世代が解決するさ、とニヤニヤしながら(たぶん)のたもうた鄧小平はさすがに大だぬきだ。

正論は国際政治の世界では通用しない。国の数だけ正論があるんだから当たり前だ。日本から見れば北方四島の一括返還は正論だが、一括返還にこだわったから北方四島は未だに日本には帰らない。正論を言い続ければ帰ってくる、というほど無邪気な世界でもないだろう。いま鄧小平が日本にいたら、どんな交渉をするか見てみたい。

しかしこういう話、好きな人多いよな。
ぼくはちょっとうんざりしている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・ドキュメンタリー
感想投稿日 : 2013年2月26日
読了日 : 2013年2月18日
本棚登録日 : 2013年2月18日

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