日本の毒きのこ (フィールドベスト図鑑 13)

  • 学習研究社 (2009年9月19日発売)
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感想 : 7

拾い食いは男のロマンだ。
だいぶ前のことだが、東北の親戚宅を訪れたとき、きのこ狩りに連れて行ってもらったことがある。お目当てはそのあたりでは昔から人気のある真っ白いきれいなキノコで、目立つから探しやすいし、他のきのこに似ていないので毒キノコを間違えて食べたりする危険もない、とのことだった。味噌汁とおひたしみたいにして食べさせてもらったのだが、クセのない、さっぱりしたキノコだった。中途半端な都会育ちのぼくには、野良のものを拾って食べること自体がエンタテインメントで楽しかった。
で、このキノコがスギヒラタケ。その後中毒例が見つかって、今は食べちゃダメ!と言われている。それを知って、びっくりして親戚に連絡したのは言うまでもない。ちなみにぼくはなんともない。

なんでわざわざ毒きのこの図鑑? 食べられるきのこのほうが売れそうなのに、と思ったが、まえがきを読んで納得。マスタケとかアミガサタケとか、一応食べられるけど注意が必要なものも載ってる。スギヒラタケは出版時期のタイミングのせいか、載っていなかった。

きのこ狩りは楽しいけど、間違えて毒きのこを食べると最悪死ぬので、ぼくは見たりつついたりするだけにしている(つつくだけでやばいきのこもある)。きのこの生活史や、なんでこんな色や形、というのを考えるだけで十分楽しい。食べられたらもっと楽しいだろうなと思うが、ハラハラドキドキしながらというほどの根性はない。
そもそもなんで毒のあるきのこがあるのか、よくわかっていないそうだ。人に食べられるのが嫌だから、では説明がつかないとどこかで聞いたことがある。
不思議だなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自然・科学
感想投稿日 : 2021年10月3日
読了日 : 2021年10月3日
本棚登録日 : 2021年10月3日

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