日本を愛した植民地 南洋パラオの真実 (新潮新書)

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本棚登録 : 66
レビュー : 11
著者 :
kiwiさん 歴史・ドキュメンタリー   読み終わった 

日本エライ話を読みたければネットにいくらでも転がっているから、わざわざ本を読もうとは思わなかったのだが、かつて日本が支配した国でも、中国や朝鮮に比べると台湾や南洋諸島は反日感情が薄いと聞いたことがあり、なんでかなとは思っていた。
で、読む気になった。

島の人からの聞き取りが中心で、それはそれで面白い。でも「中国や朝鮮に比べると反日感情が薄い理由」は結局いまいちわからない。「中国や朝鮮と南洋諸島では何が違ったか」という肝心なポイントの分析がほとんどないからだ。だから「南洋諸島では日本人(の一部)と現地の人が割合仲良くやっていたから」という、説得力があるんだかないんだかわからないような結論に落ち着いている。
ぼくは支配の形として、武力にものを言わせた中国朝鮮と、(形だけでも)国際連盟の委任統治領だった南洋の違いなんじゃないかと思うけど。それは結局現地の人への武力行使、弾圧の有無という違いになるんだろうし。

内容のレベルはともかく、こういう本を書くと「植民地支配を肯定するのか!」みたいな人が出てきて面倒くさいだろうな、とりあえず妙な政治的エスカレーションせずに、事実は事実として確認するのは悪いことじゃないよな、と思っていたが、あとがきを読むと著者は韓国人や中国人にずいぶんからまれたらしい。それが本書を書く動機づけになっているようだ。妙なエスカレーションしているのは著者だった。

レビュー投稿日
2016年12月10日
読了日
2016年12月2日
本棚登録日
2016年12月2日
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