アフター・ビットコイン: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者

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本棚登録 : 557
レビュー : 46
著者 :
えぐでぃんさん ビジネス   読み終わった 

 ブロックチェーンの本。著者は日本銀行出身。ビットコインの問題点、ブロックチェーンについての基本的内容と金融分野での応用状況(デジタル通貨、国際送金、証券決済)について書かれている。
 金融分野に特化した本なので、ブロックチェーンのビジネスへの応用可能性を探るには向いてない。細かい話も多い。金融関係の人にはおもしろいかもしれない。ビットコインが非常に偏った運用に陥っていること、各国の金融分野でのブロックチェーンに対する実証実験への積極性などの部分は参考になった。
 以下、主なメモ。
■ブロックチェーン
・ブロックチェーン=分散型台帳技術、DLT、Distributed Ledger Technology
・応用分野: 仮想通貨(1.0)、金融分野(2.0)、非金融分野(3.0)
・特徴: 改ざん耐性が高い、可用性が高い、運用コストが低い
・オープン型: 取引の自由、参加の自由に主眼。ビットコインはこっち。中央管理者を設けないため、構築に手間がかかる
・クローズド型: 取引の安全性や信頼性、取引のリアルタイム性、早期の決済完了性に主眼。主流となる可能性が高い
■ビットコイン
・ビットコインを支えるしくみ: ブロックチェーン、プルーフ・オブ・ワーク(複雑な計算をさせることで、取引データの改ざんを防ぐ)、マイニング(通貨の発行。複雑な計算の最初の正解者に報酬として与えられる)
・通貨の三大機能は、①一般的交換手段、②価値の尺度、③価値の保蔵手段。ビットコインは、①②を限定的に満たすが、投機対象として③が中心
・ビットコインの問題点: 匿名性から闇取引に利用されやすい、取引所など流通経路や管理体制が確立されていない、マイニングの集中化(中国)、発行上限→ビットコインの将来性は厳しめ
■その他応用
・中央銀行によるデジタル通貨。主な課題は、転々流通性、匿名性、偽札リスク大(データは複製可能)
・媒介通貨による国際送金の高速化、低コスト化
・証券決済の低コスト化

レビュー投稿日
2018年6月18日
読了日
2018年6月17日
本棚登録日
2018年6月18日
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