「なるほど、その手があったか! 」が量産できる “ひらめき"の作法

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  • ファーストプレス (2016年5月21日発売)
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 イノベーティブなアイディアを生み出すための方法論(発想法)をまとめた本。濱口秀司さんの「break the bias」の手法をベースに、著者が実践から編み出した「ひらめきの作法」を織り交ぜた内容とのこと。個人の発想力を高める方法と、組織的に発想を生み出し活用する方法について述べている。
 発想法の具体的なステップは以下の通り。
①バイアスを特定する、バイアスを崩す
- バイアス=相関関係
- バイアスを外したところに新しいアイディアが生まれやすい
②新結合を考える
- イノベーション=新結合
- 全く新しいものである必要はない
- 既存のものごとの新しい組み合わせでいい
③ストーリー化して、新結合の合理性を検証する
- 合理性として、実質的な価値と情緒的な親和性を検証
 その他にポイントと感じた点は以下の通り。
■個人としての発想法
・左脳(ロジック)と右脳(直感、感覚)の両方を使う
・全く自由に考えるより、制約を持たせた方が考えやすい
・トレーニングは、左脳を最初に鍛えてから、右脳を鍛えるのが効果的
■組織としての発想法
・ブレストではアイディアを発展させる際に忖度で妥協が起きがち。事前に意思決定の責任者を決めるとよい
・Γ(ガンマ)モデル。時間とコストを考慮して、研究フェーズはじっくり、開発フェーズは速くトライ&エラー
・意思決定は不確実性を前提にする。撤退条件や予算上限を決めておき、数字ではなくロジックを重視すること

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2018年9月20日
読了日 : 2018年9月20日
本棚登録日 : 2018年9月20日

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