天才と分裂病の進化論

  • 新潮社 (2002年7月1日発売)
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統合失調症(本書に合わせて以下、分裂病)を持つ遺伝子によって人類が劇的な進化すなわち知性を獲得したという仮説を展開した本。天才と何とかは紙一重というのも単なる俗説とは言えないようだ。人類は栄養状態の向上、特に脂肪の摂取によって遺伝子の突然変異を誘引し、その結果まれに生まれる天才が人類を飛躍的に進化させた。成功者の親類には分裂病患者が多い。分裂病は複数の遺伝子によって遺伝する。その遺伝子すべてを持っていても必ず発祥するわけではない。
本書によると分裂病はエンコサペンタエン酸(キルナール)で改善する可能性があるらしい。魚を食べよう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自然科学
感想投稿日 : 2009年9月26日
読了日 : 2009年9月26日
本棚登録日 : 2009年9月26日

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