先日読んだ「SAVE THE CATの法則」を書いたブレイク・スナイダーに近いところにいる人が書いた本のようです。
またもや「SAVE~」と同様、アメリカンな語りかけ口調が読んでて違和感あります。
あと項目を立てて注意すべき具体例をあげる手法も似ています。
実践を考えて概論よりは各論で項目ごとにチェックということですかね。
「SAVE~」と同様、読むというより書くときに備忘的に“使う”本
という感じです。
実際に創作する人がチェックする際に使う本です。
ただそれなら「SAVE~」のほうが使えると思います。
興味深かったのが
ブルース・スプリングスティーン作曲の「ビコーズ・ザ・ナイト」をネタに
それを歌ったナタリー・マーチャントとパティ・スミスの比較をしていること。
著者によれば2人の間には決定的な違いがあるそうだ。
ナタリー・マーチャントでなくパティ・スミスのレベルに達してから脚本を売り込めと語っている。
うまく書かれたものだけでなく、決定的な何かがある相当なレベルまであげろということだと思う。
個人的にはパティ・スミスをずっと聴いてきた私には納得の項目だったが、
20代の人たちにはこれは理解されるのだろうか。
これってセンスの問題だと思うのだが。
あえてこの例をあげた著者の妙なこだわりが感じられた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
シナリオ・作劇術
- 感想投稿日 : 2011年5月12日
- 読了日 : 2011年6月21日
- 本棚登録日 : 2011年5月11日
みんなの感想をみる