サーカスの夜に

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本棚登録 : 806
レビュー : 116
著者 :
アーミーさん  未設定  読み終わった 

すでにまーちさん、hi2515さんといった素敵なレポがある作品です。

幼い頃に両親が離婚してどちらにも引き取られず、
血の繋がらない祖母に育てられた主人公の少年は、
さらにホルモンの病気で
10歳ぐらいの体形から成長がとまってしまいます。
13歳というのに小学生にしか見えない少年。
それでも育ての親のグランマから
有り余るような愛情を受けて、素直で明るい少年に育ちました。

ある日、町にやってくる「レインボーサーカス」のチラシをみて
実の両親と最後にサーカスの観覧に行ったことを思い出します。
忘れられない不思議で楽しい世界に
自分も飛び込みたくなり、サーカス団の一員になるべく
グランマの元を出て、レインボーサーカスへ向かいました。

いかめしい団長からお試し期間をもらい、
最初に与えられた仕事は、トイレ掃除でした。
そして次には厨房をとりしきるコックのお手伝い。
体は小さいけれども、素直で頑張り屋の少年は
何事にも一生懸命にとりくみ、手先が器用なこともあって
丁寧な仕事ぶりをします。

徐々にその存在を認められる少年ですが、
それとともに、
レインボーサーカス団の抱える秘密にも気が付き始めました。

私が子供の頃に見たサーカスはやはり楽しくて不思議な世界でした。
ブクレポのお仲間に見習って
私も気に入った一文をあげておきます。

少年が団長からサーカス団入りのお試し期間をもらったと知った時の
サーカス団員ローズの言葉です。
「少年、あなたが想像できることは、実現できることよ。
道は自分で切り開くものなんだから!」

サーカスの団員となって
たくましく生きていく覚悟の少年は、
姿形は少年でも、りっぱな大人に成長していたのです。
また登場人物のほとんどが、
サーカスを愛してやまない魅力的な人物たちばかりで、
この作品全体のイメージを
空中ブランコに乗っているような心地よいものにしていたと思います。

レビュー投稿日
2016年9月30日
読了日
2016年9月30日
本棚登録日
2016年9月30日
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