
人材派遣会社に勤める主人公が月曜日から金曜日の間をループするという話。
ある意味、休みがなく毎日働きっぱなしというのは確かに気持ち辛そうだなと思った(一応、土日に休んだ次の日の月曜日に戻るわけだから、体調は大丈夫かもしれないけど)。
直近一週間をループしていると思ったら、実は一年前の一週間をループしていたと気づく場面は、『君の名は。』を思い出した。2017年刊行の本だし、もしかしたら『君の名は。』を見て影響された話なのかもしれない。もう一度過去に戻ってやり直すという展開も『君の名は。』を彷彿させられたし。
『君の名は。』の場合は3年も離れてるし、気づけよって思ったけど、毎日同じような繰り返しの社会人だったら確かに案外気づかないものかもしれないなぁ。自分も普段、そんなに予定を立てるときでも曜日はともかく、年まで意識することはないし。
ただ、それなら担当している派遣社員が派遣されている会社が異なる時点で気づけよと思ったけど、よくよく読み返してみると、「去年そのスキルにべた惚れし、今月再び彼女を雇用した。」と書いてあった。派遣先を頻繁に変える人だけど、たまたま一年前と同じ会社だったというわけか。
- レビュー投稿日
- 2021年1月24日
- 読了日
- 2021年1月24日
- 本棚登録日
- 2021年1月24日
『時をかける社畜 (富士見L文庫)』のレビューへのコメント
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