
生死をさまよう主人公と、主人公の周りの人物の視点で書かれた小説。
主人公以外の視点は現実的な話なのだけど、主人公視点の話は、生霊(?)になって街を彷徨うファンタジー。そういう話だと知らなくて読んだからちょっとビックリした。
いい話だったとは思うけど、想像力のない自分には小説のファンタジーというのはどうにもイメージがつきづらい部分が多かった。いきなり場所や時代が変わることもあるし。
一番よく分からなかったのは、初恋の女性の話。体が若返って再会するという話があったけど、この流れ必要かと思った。昔の思い出として語るだけならともかく。
基本的に、各人物の視点の話は、三人称一視点で書かれてあったのだけど、なぜか娘婿の視点の話は一人称で書かれてあったように思う。なので、娘婿の視点の話だけ他と雰囲気が違うように思ったのだけど、何か意図したことなのだろうか。
- レビュー投稿日
- 2021年1月23日
- 読了日
- 2021年1月23日
- 本棚登録日
- 2021年1月23日
『おもかげ (講談社文庫)』のレビューへのコメント
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