老後の資金がありません (中公文庫)

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本棚登録 : 1578
レビュー : 202
著者 :
amano225さん もらいもの   読み終わった 

タイトルどおり、50代の夫婦が、娘の結婚式費用に舅の葬儀費用に夫婦そろっての失業と、生活がピンチになっていく話。
話のテンポもよく、ハラハラする展開もあって非常に面白かった。
主人公は50代の女性で、旦那と娘と夫の妹夫婦は性格に難ありそうだなと思ったけど、息子と姑については良い人そうでよかった(姑は見方によるだろうけど)。
姑については最初の登場では、言葉数の少ないおとなしそうな人なのかなと思ったら、後半で同居してからはすごいいきいきとしだしてとてもいいキャラクターだった。この小説の中では一番面白いキャラだったように思う。80代後半だけど自分で家事もできて頭もはっきりしてるし、本当なんで高齢者施設に入ってたのかと。
娘については、結婚して夫からDVを受けてるのではないかと思ったらミスリードだったという。ちょっとビックリした。
大学4年の息子については基本いい奴だと思うのだけど、たびたび人にたいする印象が間違ってた印象。そのせいでミスリードさせられた。後、なぜ母親のことは名前のさん(篤子さん)呼びなのかと。ママと呼ぶのが恥ずかしくなったとあって、かといって母さんと呼ぶのは照れ臭いからというのが理由らしい。中学生の時にママ呼びからいきなりさん呼びになったということだろうか? 最初にさん呼びで呼ばれた時はどう思ったんだ。
それにしても、葬式っていろいろお金がかかるんだなとこの本を読んで思った。本当、何がそこまで高いのかと。ブランドバッグがなぜ高いのかさえ分からない自分には本当謎だ。
そういえば、主人公は和食が得意という話を触れられた時は、もしかして料理屋をやる複線かと思ったけど、普通に世間話だった。
後、さっきも書いたけど、姑が本当にいい人だった。子ども(旦那と義妹)は、姑についてお嬢様育ちだから高いお茶やお菓子じゃないとダメみたいなことを思ってるそうだけど、実際は物分かりがよく、安いお茶でも文句を言わず、なんとか自分でももっと家計の役にたてないかと行動してくれるような人だった。嫁と姑が同居するという流れになったときはここでまた一波乱あるのかなと思ったら、これまで以上に順調な生活になったから驚いた(ある意味、一波乱あったといえばあったけど、この小説のなかで一番、ハラハラして面白い部分だからここには書かないでおく)。

レビュー投稿日
2020年7月21日
読了日
2020年7月21日
本棚登録日
2020年7月21日
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