
私たち日本人が、どこから来たのかという話を「宗教」「宇宙」「人類の旅路」「人間と病気」「経済学」「歴史」「日本と日本人」の7つの教養について書かれた本。
アメリカのエリート大学では、「すぐに役に立たなくていいこと」を教えるよう。なぜなら、すぐに役に立つことは世の中にでるとすぐに役に立たなくなるが、すぐには役に立たないことは長い目で見ると役に立つという考えかただからだとのこと。
この本もそういう理念で書かれてあって、2014年発売と少し古い本だけど、時事的な話もほとんどなく、いつの時代にも通用する話が多いと思った。
それにしても、聖徳太子が実は存在しないのではないかという説がでていることに驚いた。教科書からも消えつつあるらしい。実家の近所にある中山寺という寺は、聖徳太子が作ったといわれてて、中山寺駅にも聖徳太子の銅像があるのだけど、いなかったという結論になったらどうするんだろう…。
筑波大学は昔は東京教育大学という名前だということを初めて知った。何で東京教育大学なのに、筑波大学なんて名前になったんだ…。
宗教に疎い自分は、免罪符というものを初めて知ったけど、ちょっと笑った。免罪符を買えば罪が帳消しになるとのことで、カトリック教会が売り出していたものらしい。それは、キリスト教の教義的にありなのか?
スペイン風邪が最初に流行ったのはアメリカという話があって、スペインじゃないのかよと思ったら、同時期に台湾でも似たような症状が流行していたから発生源は中国じゃないかという話になって、スペイン風邪も中国なのかと。そもそも、中国では新型インフルエンザうのウイルスが生まれやすい環境にあるらしい。中国では、豚と一緒に暮らしている人が多いらしく、その豚を介して変異して人にうつるのだとか。清潔にしすぎると花粉症のようなアレルギー反応が起きるというようなことが書かれてあったけど、やっぱり世界的に清潔にしていったほうがいいのではないかと思った。
経済学については、その時代、時代に経済学者が経済理論を考えて浸透していったそうだけど、フリードマンという人の考えとアダムスミスの考えの違いがよく分からなかった。その間にマルクスやらケインズやらの唱えた経済理論があったそうだけど、結局最初に戻ってきただけじゃないのかと。まあ、そんな単純な話ではないのだろうけど。
- レビュー投稿日
- 2021年2月8日
- 読了日
- 2021年2月8日
- 本棚登録日
- 2021年2月8日