イェール大学集中講義 思考の穴──わかっていても間違える全人類のための思考法

  • ダイヤモンド社 (2023年9月13日発売)
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感想 : 49

人が無意識にもっているバイアスについて書かれた本。
バイアスを無くすということはなかなかできないけど、人にはどういうバイアスがあるかを知ることで軽減できるのかもしれないと思った。
無意識的なことも含めて、偏見や差別が軽減されていく世の中になってほしいと思う。それこそが、認知心理学で世界がよくなることなのだろうから。

アメリカの上場企業のティッカーコードが、発音しやすいかどうかで株価のパフォーマンスが異なるという話に笑った。言いやすい言葉というのは、それほど重要なことなのだろうなと思う。

最初の見積もりより50%多い時間を確保した方がいいというのは、そうだろうなと思う。昔は、自分がどれぐらいでプログラム開発できるか分からないからかなり余裕をもった時間を提示して想定より早くできるということがあったけど、最近は逆に、伝えた時間じゃ足りなくなるということが増えてきてしまった…。想定通りにはいかないものだなと思う。

ネガティブな感情に過剰に影響されるというのは本当よくわかる。自分も昔は、ちょっとでも株が下がっただけで動揺したもの。最近は、長い目で考えてるのでなんとか平静を保てるようにはなってきた。

賞与は先に支払って、結果が伴わなかったらその分返してもらうようにしてもらったほうがパフォーマンスがよくなるという話には、なんとなく分かるけど衝撃な話だった。一度得たものを失いたくないという気持ちを利用したやり方だという。まあでも、実践は難しいだろうなと思う(先払いはリスクある行動だし)。

面白かったのは、物を失うことの痛みは、アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬)で改善できるという話。物を捨てられないと思ってる時にアセトアミノフェンを飲むのはありなのかもしれない。

それにしても、最近翻訳本を読んでいるとよく『近藤麻理恵』という名前がでてくる。本当、アメリカ人への影響力が高い人だということがよく分かる。

本題とあまり関係ないけど、途中「5面サイコロ」という言葉がでてきて、何だそれと思った。調べてみると、三角柱みたな形のサイコロなのだけど、これってそれぞれ出る目の確率は5分の1と考えていいのだろうか…。四角の部分のほうが下になる確率が高そうな気がするのだけど…。

文章で書いた皮肉やジョークの半分は本気にされてしまうという話は、ちょっと笑った。SNSでジョークは書かないほうがいいのかもしれない。

著者がアメリカの大学院に通い始めた時に、「何でアメリカに来たの?」と聞かれて、「飛行機」と答えた話が書いてあったのだけど、原文はどんなものなんだろう。普通に考えたら「Why」だと思うけど、Whyが「なぜ」ということを知らなかったとは思えないし…。

嫌なことは未来にやるほうが楽だと思ってしまうというのは、すごくよく分かる。本当、それで何度後悔したことか…。開発してるプログラムも、テストを後回しにしたツケが大変な不具合を起こしてしまったり…。今後は、気を付けたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年11月24日
読了日 : 2023年11月24日
本棚登録日 : 2023年11月24日

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