the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

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レビュー : 68
amano225さん 図書館から借りた   読み終わった 

Google,Apple,Facebook,Amazonの略で、2018年の流行語大賞にノミネートもされてるGAFAについての本。
てっきり、この4社がいかに素晴らしいかを語っている本かと思ったのだけど、どちらかというとアンチ的な見方をしている本のように思った(この4社のおかげで便利になったとは書いてあったけど)。
2章から5章にかけては、GAFAの企業を順番に1章ずつ解説しているのだけど、なぜか順番がAmazon,Apple,Facebook,Googleの順という。普通にGAFAの順で書けばよかったんじゃないかと思ったのだけど、どうも原書は『GAFA』というタイトルではなかったらしい。もしかして、アメリカではあまりGAFAという言葉は使われていないのだろうか?
なお、著者によると、この先最も生き残っていく可能性が高いのはAppleとのこと。ブランド力が高いのが理由とのこと。個人的には意外な意見だと思った。世界的に見ればiPhoneよりAndroidのほうがシェア高いらしいし、むしろGoogleのほうが生き残りそうだけど。
それにしても、1980年代に最も株価があがった、サーキットシティ(初めて名前を聞いた)という会社は、現在倒産してないというのは、本当世の中分からないなと思う。調べてみると、サブプライムローン問題が原因だったらしい。それをいうなら、リーマンショックが倒産というのもなかなか衝撃的か。
ところどころ小ネタのようなことも書いてあって、ベゾスがアマゾンの名前の候補だった「relentless.com」というドメインを今も持っているということを初めて知った。アクセスしてみたら、アマゾンのサイトに飛ばされた。
アメリカの破産法は寛大というのは、やっぱりアメリカに住んでいる人でも思ってるのか。どう寛大なのかは書かれてなかったけど、日本ももう少し寛大になったら起業する人は増えるのだろうか。
そういや、ガソリンスタンドについて、人々は荷物を受け取るためにそのような場所に出入りするのに慣れていると書かれてあったけど、アメリカではガソリンスタンドで宅配の荷物の受け渡しをやっているということなのか。日本ならコンビニがそうだけど(ということは、Amazon Goで荷物の受け渡しというのはありなのかも。いや、むしろもうやってる?)。
なお、アップルは非常に宗教的とのこと。まあ、日本でも熱狂的アップルファンを林檎信者とか呼んでるしね。裁判に従わないアップルを著者が批判したら、それにたいしてヘイトメールがよく届いたのだとか。怖いなぁ。
ただし、宗教自体は所属している人が減っているらしい。IQが高い人ほど神を信じない傾向が強いのだとか。なんとなく分からないでもないけど、日本では東大卒がオウム真理教なんて宗教組織に入った人が多いのも事実だから、日本だともしかしたらまた違うのかもしれない。
1938年から75年にかけて268人のハーバード大学出身の男性を追跡した研究が興味深い。人を幸せにするのは、愛らしい。他にも、長生きの沖縄の人は、積極的に人と関わり、多くの人を愛して面倒を見ると書かれてあった。他に、ジョンズ・ホプキンスという人の研究で、他人の世話をする人は、そうでない人より死亡率が18%低いということが分かったらしい。自分もコミュ障なところがあるけど、誰かとつながって、幸せで長生きできるようにしたい。
それと、Facebookの取り組みの一つに、「卵子凍結費用の負担」とあって、ちょっと驚いた。確かに、子どもをつくる時期を気にしないで仕事に打ち込めるかもしれないけど、ちょっと複雑な気持ちになる。コウノドリを見てると、確かに子どもができたときに仕事が気になる女性は一定数いるだろうなとは思うのだけど……。
本書の第9章では、NEXT GAFAというタイトルで、GAFAにつづく企業をいくつか紹介されてあったのだけど、マイクロソフトについてリンクトインがうまくいけば可能性はあるみたいに書かれていて、そこかよと思った。先日、マイクロソフトの時価総額が一時的にAppleを抜いたという記事を見たけど、どうもAzureが好調なのが理由らしい。一方、この本ではAzureについては、「わずかながら成長が見込める」と書かれてあるだけだった。クラウドにもあまり興味ないのかな。そういえば、Amazonについて書かれた章も、AWSにはあまり触れてなかった気がする。
他に、(多分、アメリカ内の)高校生総代の70%が女性ということに驚いた。日本ではどうなんだろう。確か、中学の時も高校の時も、トップは男だった気がするけど(でも、大学では女性だったかな。数学のテストは100点で、プログラミングも優だったのに、プログラミングはもうしたくないとかで、プログラマにはならなかったはず)。
ちなみに、著者によるとこれからの時代は大学にいくのがいいとのこと。普通の意見だなと思ったけど、どうもアメリカの学費は日本よりかなり高いらしい。ただし、大卒と高卒では生涯賃金が10倍ぐらい違うのだとか。日本だとどれぐらいなんだろう。ほとんど変わらない気もするけど。
なお、著者は一流大学にたいして、教育の質をおとすことなく、授業料無償化することを提案している。さすがにそれは無理だろと思うけど、Appleが支援すればできると考えているらしい(一企業が支援する大学って問題ありそうな気が)。ちょっと思ったのが、大学側に無償化するのに大学側に提案するのかと。日本なら国や政府にそういう施策をして東大の授業料を無償にすればいいといいそうだなと思ったのだけど。と思って調べてみると、アメリカの一流大学って私立なのか。知らなかった。

レビュー投稿日
2018年12月2日
読了日
2018年12月1日
本棚登録日
2018年12月1日
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