医者の本音 (SB新書)

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レビュー : 63
著者 :
amano225さん 中古を購入   読み終わった 

医者について、現役の外科医師である著者が本音で語った本。
タイトルからして暴露本っぽいけど、中身はそれほどセンセーショナルな内容ではなかった。けど、現役の医者がこういうことを書くのって確かに勇気いるのかもなと思うこともあった。
まあでも、なかなか面白かったように思う。ようは、医者も一人の人間なんだし、こういうふうに考えてると知れたら確かに接し方も変わるかもしれない。一日何回も風邪の患者がきたら、「風邪ですね」という言い方が冷たい感じになってしまったり。それだけじゃないけど、本当、大変だろうなと思う。
なお、医者に袖の下を渡してくる患者というのはよくいるらしい。著者は受け取らないタイプらしいけど、結構な割合でもらったことがある医者はいるのだとか。まあ、公務員でもないしね。自分はしないけど、命の恩人と考えたら礼ぐらいしたいと思う人はいそうな気がする。個人的には、受け取ってもいいんじゃないかと思わなくないけど。
後、薬を7種類以上処方すると、むしろ病院の収入は減るということは初めて知った。今通ってる皮膚科に初めて行ったときは、確か7種類以上の薬を処方されたきがするけど、収入的にはマイナスだったのか(それから肌の調子がすごいよくなったので、ずっと通い続けてる)。
なお、外科医は手術中に患者が眠っている時には会話しているらしい。手術の解説以外にも、今朝のニュースの話をすることもあるのだとか。手術にはある程度リラックスした状態でやったほうが集中力が持続するからとのこと。後、手術中は音楽を流すことも多いのだとか。このへん、医療ドラマの手術シーンとけっこう違うのかなと思った。
後、医者はアルバイトをするという話もちょっと面白かった。まあ、アルバイトといっても医者しかできないバイトだそうだけど、意外な話で面白かった。
飛行機のドクターコールでは手を上げたくないというのはそりゃそうだろうなと思う。インセンティブもなければ、飛行機内の設備じゃ判断も難しいし、判断ミスすれば最悪訴訟されかねないのだとか。このへん、難しいだろうなと思う。
なお、著者の予想ではあるけど、今後の多死社会を考えると、延命を最優先する医療は終わるだろうとのこと。これはつまり、高額療養費制度を使って延命するのは、あまりにも負担が大きいということらしいのだけど、確かにそういわれてみればそうだよなと思う。高額療養費制度については、今後改正されて高額な延命治療については対象外とかなりそうな気がする。

レビュー投稿日
2021年1月18日
読了日
2021年1月18日
本棚登録日
2021年1月18日
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